ミルフィーユ

失敗から生まれた逸品お菓子と料理

失敗から生まれたお菓子・料理シリーズです。

ミルフィーユは、皆様ご存知の通り、薄いパイ生地を焼き上げてカスタードクリームを塗ってフルーツを挟んで仕上げたケーキですが、この発音は厳密にいうとちょっと違うようで、フランス語でミル(千という意味)フィーユは、実はフォイユ(葉という意味)なのだそうです。
※もちろん、日本語のカタカナ読みにするならこう読むという意味です。

薄い千枚の葉が重なっているように作られているので、そう呼ばれています。
実際は、千枚も重なってないと思いますが(^^;)ミルクレープもそうですね。

さて、このミルフィーユが、なぜ失敗からできたと言われるのか?


1600年頃に、クロードジュレという画家志望の人物がいました。
画家になりたかったのですが、クロードは貧乏だったので、菓子屋の見習いになりました。

ある日、クロードは、生地にバターをウッカリ入れ忘れ、仕方なく生地を伸ばして、バターを挟み、何度も折りこんで無理矢理バターを入れ込んだのです。
これを焼いてみると、生地はみるみる層になって膨らんで思いがけず、サクサクで美味しい生地が出来上がりました。
彼はこのパイ生地で、金銭を得て、それを元手に、フィレンチェに行って画家になったという説があります。のちの画家、クロード=ロランその人です。

このミルフィーユは、小麦粉の生地にバターを包んで伸ばし、3つ折りを繰り返して作る「折りパイ」生地です。折っていくうちに、生地はどんどん薄くなり、その間に薄いバターの層ができ、最終的には幾重にも層が出来上がります。
これをオーブンで加熱するとバターに含まれている水分が熱せられてその膨張力が生地を1枚1枚浮き上がらせ、きれいな薄い層状に焼き上がるのです。

失敗を隠すために、クロードが強引にやったことが、思わぬ菓子を生み出してしまったというなんとも面白いです。

※失敗から生まれた料理・お菓子の逸品の記事の内容で、ご紹介しておりますエピソードは、諸説あります。

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