コーンフレーク

失敗から生まれた逸品お菓子と料理

失敗から生まれたお菓子・料理シリーズです。

朝食で食卓では、すっかりなじみとなったコーンフレーク。
コーンフレークの製造法は、簡単にいうと、水で練ったコーンミール(乾燥させたとうもろこしを挽いて粉にしたもの)を加熱してから圧搾し、長さ1cm程度の薄い破片に成型したものです。

これがどんな失敗で生まれた食品なのかというと…

19世紀末ごろ、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士は、菜食主義の病人食を弟のウィル・キース・ケロッグと開発していました。

小麦粉を練ってローラーで引き延ばした薄いパン生地をベースとしていましたが、トラブルが起こり、しばらく伸ばしたパンを放置してしまいました。

結果、パン生地になるはずの小麦がパッサパサに乾燥してしまいました。
開発予算が少なかった彼らは、これをどうにか食べられるようにできないかと、生地をそのままローラーで引き延ばして炙ってみたところ、カリッカリのフレーク状のものが出来ました。これを患者たちに与えたところとても好評を得ました。

その後も、お兄さんのジョンは、研究を重ね小麦ではなくとうもろこしが最適だということを突き止め、今の製法に落ち着いたということでした。

※小麦の粥だったという説もあります。

乾燥してしまったものを、無理やり伸ばしてさらに乾燥させるという発想が面白くて素晴らしいですね。ミルクをかければ、水分を吸って食べやすくなるので浸透性も兼ね備えているのがいいですね。

※失敗から生まれた料理・お菓子の逸品の記事の内容で、ご紹介しておりますエピソードは、諸説あります。

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