酷暑下でお菓子の品質を保つには?

お菓子について思うこと

毎年毎年、夏は暑さを増し、年々酷暑となりつつありますね。

私が記憶している限りでは、2008年頃から急に刺すような暑さになってきたと思います。
その年だけは特別暑くて来年からは、マシになるだろうと楽観的に思っていたのが懐かしいです泣
(実は、単なる地獄の入り口だったわけですが)

さて、こんなに暑いとお菓子の日持ちもしないんじゃないの?という疑問も出てきませんか?

そうですよね。特に生菓子などは保冷剤をケーキ箱に入れてくれますが、この保冷剤いったい何時間持つんでしょうか?

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ある夏の日でした。スーパーでお弁当を買ったので、ビニール袋に細かい氷を入れて保冷しようとエコバッグに入れて数十分持ち歩いた時のことです。

さて、飲み物でも出そうかとエコバッグに手を入れたらなんと氷は、ほぼ溶けていていたのです。
氷でこれなら紙箱に入った保冷剤なんて数分しか持たないのではないかと疑問に思いました。

昔は、ドライアイスなども使用していましたが、ドライアイスをケーキ箱に入れると気化したドライアイスがケーキに移り、食べると舌がピリピリしたなどという報告もあり、保冷剤を使うようになった経緯などもあります。(ドライアイスは、二酸化炭素を凍らせたものです。少量ならば有害ではないですが大量に吸うと中毒症状を起こし危険ですので、取扱いには注意してください!)

私が尊敬するパティシェの方が、保冷剤がどのくらい持つのか検証しているブログがありますので、少し長いですが、ここでご紹介致します。

ここまで細かく検証している記事は、あまり見たことがないので、お菓子作りをする人たち全員必見の生地です。専用のケーキ箱まで製作しての実験遠距離移動の運搬も耐えうる脅威の箱の紹介など、有料級の記事ですので、ぜひお勧めします。

保冷剤の効果1

保冷剤の効果2保冷剤を大きくするとどうか?

保冷剤の効果3 ケーキ箱の方に焦点を当てた実験

保冷剤の効果4
こちらは、発泡スチロールを使用した実験です!

補足」発泡スチロール長距離で運搬するとどうなるか?その驚きの効果!

※いずれの記事も2012年のものなので、今の酷暑の環境をそのまま当てはめることはできませんが、とても細かく調査されているので、十分参考にはなると思います。

結果は、ご覧の通りですが、その結果を踏まえて私は次のように考えます。

よくケーキ屋などお菓子屋さんでは、専用の保冷バッグをおすすめして店頭やネットでも可愛いデザインのものも多く販売されていますが、保冷剤と保冷バッグを用いたとしても、この酷暑には対処できないのではないかと考えます。

坂下シェフの実験では、保冷には発泡スチロールが最適ではないかとの結果でしたが、発泡スチロールを持ち歩くのも大変なので、クーラーボックスならいいのではないかと思います。

嵩張るので折り畳みできるクーラボックスのようなものがあればお客さんも重宝するのではないかなと思います。そのお店や企業独自のデザインで作るなんてどうでしょうかね。

ケーキ箱も守れるような気がします。お菓子作りをされている方も、手作りお菓子を運ぶ際には、便利かなと思うのです。

生クリームを使った生菓子だけでなく、クッキーや焼き菓子なども暑い外気に晒されたり、高温の部屋の中に置いていたら傷むと思うのです。今の夏の酷暑は、とても常温の温度ではないはずです。

日本産業規格(JIS)試験場での標準状態は、常温を5℃以上35℃以下、湿度は45%以上85%以下と言われています。

でも、商品によっては、室温が30度を超えると傷み出すものもあり、やはり個人的には、25℃前後が常温と言える範囲なのかなと思います。

食中毒も怖い夏の酷暑。皆さんも快適なお菓子ライフを送るために、今一度考えてみてください。

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